たのしす〜楽しさでつながるブログ〜

「私」が感じたこと、「あなた」に伝えます

日本の製造業のこれからのあるべき姿、そして製造業が生き残るためのマーケティングについて

 

●日本の製造業のおかれた現状と課題

日本は誰もが知っている通り、製造業が戦後の経済発展を支えてきました。自動車業界、造船業界、電気業界などさまざまな製造分野で世界をリードしてきました。ところが、いまはどうでしょうか。優れた技術、品質管理、大量生産モデルが崩れています。その際たるものが電気業界ではないでしょうか。いかに高品質で優れたもの製造、販売してもなかなか売れません。世界ではいかに優れた技術を持ってしてもすぐにコモディティ化が進み、真似られてしまうのです。そして、日本の優位性が失われてしまうという悪循環が続きます。高い品質、特徴のある商品、品質の高い商品がそれほど世界では求められないのです。むしろ、シンプルなスペックでデザイン性に優れた商品の方が必要とされるのです。少しずつこうした流れは進んでいたのですが日本の製造業はここについていけなかった、またはマーケティング能力に欠けていたために失敗を重ねていったと言えるでしょう。

また、ものづくりの技術に関しても日本国内では非常に頑張ってきましたが、海外の拠点では同様の技術移転ができていないのが実態です。ですから、安い人件費で技術力も高まってきた海外の製造業に追いつかれてしまい、差別化ができないといった課題に直面してしまったと言えるでしょう。逆に今でも世界で通用している製造業として自動車業界があげられますが、こちらは早くから海外に目を向けてかつ、海外現地のニーズに合わせたものづくりを早い段階から始めていたこともあり、今の地位があると言えるでしょう。

 

●日本が強みを持ち続ける技術について

では、いまは製造業そのものが弱体化してしまったと言えるのでしょうか。いいえ、実際はそんなことはありません。今、停滞しているのはグローバルで考えた際のマーケティングに関しての能力です。逆に要素技術、ものづくりにおけるブラックボックス技術はまだまだ世界一の分野が数多く存在しています。

そして、前述の自動車業界においてはわかりやすいところでは電気自動車の開発、ハイブリッドカー、燃料自動車とまだまだ強い分野を持っているわけです。しかし、製造業としての原点であるものづくりの現場においてはかなり、世界に引けを取る形になりつつあります。どうしても現場の位置付けが高まらず、人材を育てることに注力してこなかったからです。しかし、今それと反比例するがごとく、力強く世界に通用するであろう技術が育ちつつあります。それが製造現場のロボット技術です。単に人間の仕事を機械に置き換えるだけではなく、人間がいかにコントロールするか、または人間が苦手な分野をいかに機械に置き換えるかという観点で開発を行なっているがために非常にポリシーがしかりしっかりしているために今後も日本だけではなく、世界でもこのロボット技術は製造業の地位をあげていく、または売り上げを支えていくポイントになっていくでしょう。

そして、まだまだ、捨てたものではないのがいかに機械化が進んでも賄えない職人の技術です。下町工場、そして大企業におけるベテランの経験も捨てがたいところです。ですから、こうしたノウハウ、世界に誇るべき強い技術を継承していくことをどうすべきかもっと考えるべきタイミングが遅きに失する前に行動あるべきです。

 

●今後、世界で戦っていくために必要なこと

今後も日本の製造業が世界で戦っていくためにはどうあるべきでしょうか。

いくつかあげてみたいと思います。

まずは、少しでも世界に目を向ける人材を増やすこと、そしてグローバル事業は現地に移管して現地でマーケティングから製造、販売まで一貫して進めることです。もちろん、そこには企業としてのブランド価値づくりポリシー、経営理念が息づく必要があります。極端の話かもしれませんがこれまで、日本の製造業が過剰とまで思われた品質管理に関しても現地ごとで適度なレベルに合わせて本社側も了解して販売していくことではないかと思います。過去も日本初の過剰スペックが世界に受け入れられなかったことと同じく、品質に関しても同じことは当てはまるのです。そして、ものづくり現場の人材も営業やマーケティング分野の人材とともに海外との交流をさらに広げていきましょう。ものづくりのレベルを世界で画一的にあげていくためにはどんどん人材交流を行なっていくことが需要になります。

そして、単なるものづくりではなく、世界にいかにコトという体験価値を商品とセットで売り出すことができるかどうかにかかっています。ようするにこれがマーケティング分野の必要性になるわけです。単純に商品だけを売っていくことは日本だけではなく、遅かれ早かれ、世界でも同じことになっていくでしょう。だからこそ、まずは日本でコトを生み出す力を身につけて、それを海外にも展開することが必要になってきます。もう、日本の製造業に残された時間は少ないのです。