たのしす〜楽しさでつながるブログ〜

「私」が感じたこと、「あなた」に伝えます

デパートのお子様ランチを見ると、懐かしくてつい笑っちゃいます

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丸井さんに行くと(北海道人はなぜか、丸井今井の事を昔から親しみを込めて丸井さんと言います)、必ず洋食屋のお子様ランチを思い出します。

それは、恥ずかしくもあり懐かしくもある思い出です。

 

私が小さい時、月に一回は札幌の丸井さんに行っていました。

 

今でこそデパートなんて珍しくもなんでもありませんが、当時はそれだけでも凄い事だったんです。

 

丸井さんにある洋食店はとても美味しくて、私はずっとお子様ランチを注文していました。

 

陶器で出来た汽車をモチーフにしたプレートには、小さなハンバーグとエビフライ、チキンライスの上にはお決まりの旗が立っていました。

 

でも、小学五年生になったある日。

 

急にお子様ランチを食べるのが恥ずかしくなったんです。

隣に居た同い年ぐらいの女の子が、ドリアを食べたいと言っているのを聞いたんです。

何だか、急に自分が子供っぽく思えて(間違いなく子供なんですが)、両親に今日は違うのを食べたいとリクエストしました。

 

母はすぐに了承したんですが、問題は父です。

父はちょっと変わり者で、度々食事を巡ってはケンカになったのですが、案の定。

 

「駄目だ。子供はお子様ランチが良い」と私の健気な願いはあえなく却下されました。

 

私はもう子供じゃない。

 

と、子供らしい抵抗をしたのですが、父も意地になり頑なに認めません。

 

「お前は俺の子供なんだから、お子様ランチだ」

 

どんな理屈を持ち出したらそうなるんでしょう。

 

私はムキになって、言い返しました。

 

二十歳になっても、結婚してもお子様ランチなのかと聞くと、信じられない事に

「そうだ」

と言うんです。

 

「お前は二十歳になっても、結婚しても俺の子供なんだから、お子様ランチだ」

 

もう、どっちが子供なのか全く分からないアホな会話です。

 

母も仲裁に入りますが、親子ゲンカはますますヒートアップしていきます。

 

恥ずかしいです。

 

行き交う人達にジロジロと見られながら、私は大号泣しました。

 

少しだけ大人のような事をしたかっただけなのに、何がそんなにいけないと言うのでしょう。

 

母になだめられて、私は渋々と店に入りました。

 

洋食店ならではの良い匂いが店内に広がり、黒い制服に身を包んだ店員さんが席へと案内してくれました。それもど真ん中です。

周りを見たって誰もお子様ランチなんか食べてない。

 

私が恥ずかしくてうつむいていると、父の声が聞こえました。

「この子にはお子様ランチをください」

 

ああ、やっぱりお子様ランチなんだと思っていると、店員さんの声がしました。

 

「すみませんが、お嬢さんはおいくつですか?」

 

「小学校五年生だ」

と、父の返答に店員さんが頭を下げました。

 

「申し訳ございません。当店ではお子様ランチは小学校四年生までのお子さんにしか提供していないんです」

 

その言葉に驚きました。

 

きっと店員さんは、私達の会話を聞いていたんです。

聞いていて、助け舟を出してくれたんです。

 

今時の言葉で言えば、まさしく神対応でした。

 

大人になった今でも丸井さんに行くと必ずこの話しを思い出します。